西日本は例年より相当早く梅雨入り宣言がでましたが、関東は、今朝の時点で「まだ梅雨入りしません」と気象予報士が宣言していました。
梅雨入りしない代わりに、昨日や今日のニュースで言われていたのは、「関東の天気は不安定です」という予報です。
現に昨日は都内や近県で大粒の雨や雹(ひょう)がバラバラ降ったようです(かく言う私も、傘無しで結構降られました)。雷もゴロゴロしていたようです。
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さて、ここで私が気にするのは、
「いい天気=晴れ」
「悪い天気=雨」
という、おそらくほぼ全ての日本人が認識している日本語感覚です。
同じように
「安定した天気=晴れ」
「不安定な天気=雨は降る(場合によって風も強かったり、雨以外のものも降る)」
という認識もあります。
いつだったか新聞のコラム(もちろんPhysical Paperの新聞 ←参照記事)で
「天気という言葉は、それ自体が “晴れ” のことを示す」
とも指摘されていました。
「今日は天気ですね」というあいさつは、確かにその意味で発せられます。
ずっと毎日雨が降っている状態(2年前に公開された新海誠監督作品『天気の子』の世界の天候)を「安定した天気」と呼ぶ人は居ないでしょう。
やはり「安定した天気」は「雨が降らない天気」なのです。
「東京都の水がめがピンチです」「節水宣言が出されました」などと報道されている時でも、雨がバッと降ってくるのは「安定していない状態」なのです。
なぜなのでしょう。
なぜ、天気=晴れ=良い天気(安定した天気)、雨降り=悪い天気(安定してない天気)という善悪が決められているのか。
誰がそう決めたのか。
気になり始めると、とことん気になってしまいます。
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前述の新聞のコラムでは、
「日本語では 天気 は晴れを意味するが、英語の weatherはむしろ悪天候を前提にしている」
とも指摘されていました。
Weatherを動詞として使うと
「風雨にさらす」
「(嵐や困難を)切り抜ける」
という意味になるとのこと。
映画『天気の子』の英題(≒サブタイトル)も、『Weathering with you』。
直訳「あなたと困難を切り抜けて」でした。
(この映画タイトルで、初めてweatherの動詞の意味を知りました)
英語圏では「天気とは、人生に難儀をもたらすもの」という考え方があるようです。
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6月になったら、関東もいずれ梅雨入りするでしょう。
コロナは(全体として)ほとんど良くなっていないし、オリンピックの行方も「雲行きが怪しい」感じです。
天気の良い/悪い を考えながら、そして、
それは良いことなのか、良くないことなのかの意味も考えながら、いやがおうにも毎日雨が降り続く季節を迎えたいと思います。
(とりあえず、懐かしいこれ ↓ 貼っておきます……
……コロナが始まる前の2019年。まさか2020年以降の世界がこんな形で「姿を変えてしまう」とは思いもせずに、映画館でスクリーンを見つめていました)
(追伸補足)
このコラムを書いた後で、「なぜ“晴れ”が良い天気で、“雨天”は悪い天気なのか」という問いに対して、NHKのチコちゃんが解答を示していたことが判明しました。こちらのコラムでその詳細を書き記しました。