日本海はどうして日本海か

冬です。年末です。2022年もいよいよ押し詰まってきました。
天気予報を見ていると、毎日のように「典型的な西高東低の気圧配置です」と報じられ、その言葉通り、こんな感じのキレイな天気図が示されています。

西高東低の気圧配置

おかげで、私が住んでいる関東エリアは、この年末は快晴続き。
初日の出も、キレイに見られるでしょう
…との予報で、穏やかなお正月になりそうです。

一方、日本海側では「大雪や雨にご注意ください」との予報も。。。。。
12月に入ってから、これら“日本海側”が、大雪でクルマの立ち往生や停電も起きて、大変なことになっているのは報道で知らされているとおりです。
私も親戚一族が新潟にいるので、こうしたニュースは気が気ではありません。

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さて、今回、私が気になったのは、この「日本海側」のことです。
正確にいえば、「日本海」という海の存在。

私が六十数年前に生まれた時から、この海の名はずっと「日本海」でした。父方の故郷である新潟へ遊びに行ったときも「日本海」の海岸でずいぶん遊んだものでした。

そうやって慣れ親しんできた海の名前に対して、「ああ、これは日本海という名前なのだ」と、いまさらのように気がついたのは、この2022年になって、にわかに(!)世界のあちこちで、領土の問題やら「力による一方的な現状変更」を行使し始めようとする動きがあるなかで、なんとなく気になったことが発端です。

とくに最近は、この日本海で「EEZ(Exclusive Economic Zone:排他的経済水域)という言葉が多用されるようになったこともきっかけのひとつです。
(EEZをよく耳にするようになった原因は、もちろん、この領域の内外に、物騒なモノを打ち込んでくる国があるからに他なりません)

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そんなこんなで、私が、日本海という海の名前について素朴なギモンを持ったところで、素朴にネット検索をしてみたら、まさに「日本海の呼称のこと」が、そこそこに(一部の国々で)“問題視”されていることが、あちこちに書いてありました。

いちばんわかりやすかったのは、このWikipediaです。

日本海は、国際的にどう表記されているのか……調べると、やはり「Sea of Japan」(あるいは一部で「Japan Sea」)でした。
外務省では「Sea of Japan」を正式表記とし、国際水路機関 (IHO) や日本の海上保安庁では「Japan Sea」としている。
そして、世界のほとんどの国では「Sea of Japan」(もしくはそれぞれの国の言語で「Sea」「of」「Japan」という語順で記された言葉)となっている、とのことでした。

この海を「日本海」と呼ぶことに異を唱えているのは、日本以外でこの海に接している(つまり、ある意味で利害関係にある)国。
まあ、それらの国が、そういった主張をする気持ちもわからないではありません。
とはいっても、私は、それらの国の肩をもって、日本海の呼称変更の意見を持つ者でもありません。

自分が日本人であるという事情を一切抜きにしても、「国際的に、もう何世紀にもわたって、ほぼ全面的に定着している呼び名なんだから、それはそれでいいじゃないの」というのが、私の気持ちです。
*ちなみに外務省も、こういうスタンスです

(ただ、その海に、「物騒なモノ」を平気で落とし続けるのは、是非ともやめてもらいたいと思っています)
(海の生物からしても、とんでもない大迷惑です)

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ただ、今回学んだのは、何事も、固定した視点から見るばかりではいけないかもな、という気づきです。

日本地図を長年眺め続けていると、それが世界における日本の姿だと信じ込んでしまいます。

日本海の地図02

これですね、これ ↑

しかし、その固定観念を外して、上下を入れ替えてみると、日本の立ち位置がまるで違って見えることに気がつきました。

日本海の地図03

いかにも頼りない感じで、細長い、アジア大陸のすぐ外側にヒョロヒョロと伸びる「切れ切れの半島」みたいのが、わが日本国である、と(少なくとも私には)見えてしまいました。

(歴史的なことや、政治的なことを、このコラムで言及しようとは全く考えていませんが)
こんなヒョロヒョロした国が、なにかと邪魔に思える国があっても不思議ではないような気さえしてきます。
しかも、そのヒョロヒョロが、“公海”をふさぐ形で “内海”のようにしている海に、「日本」という自国の名前をつけているのを快く思わない人が出てくるのも、まぁ、あり得ることだと思われます。
(もちろん、前述のように、それを是認するつもりは、まったくありません)

これが気になって、またネット検索したら、この「日本地図を逆さにして眺めること」については、こちらの東洋経済の記事や、時事.comの記事ですでに指摘をされていました。
私なんぞが気がつくことは、やはり専門のジャーナリストの人たちはとっくに気づいていたのですね。

しかも東洋経済記事によると、この「逆さ地図」は、防衛省の庁舎内でもあちこちに貼られているとのこと。
防衛上の観点からも、こうした“国家の配置に気を配ること”は重要だったようですね。

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物事を、いつもとは違う視点で見てみるのも大事。
…という、今回の、ほんのちょっとした気づきでした。

(そういえば、逆立ちしてみるとか、もう十何年もしてないなぁ………)

*今回は、以前に書いていたこちらのコラムのような“みみっちい”話題でなく、ちょっと大きめな気づきを書いてみました。たまにはこんなことも書きます(^^)

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