2024年の夏も、日本では暑い夏でした。
ここ数年ずっとその傾向が続いていますが、とにかく暑いです。
おととしより去年の方が暑かった。
去年より今年の方が暑かった。
…と、どんどんその程度がエスカレートしていくようにさえ思えます。
私の思い込みだけではなく、日々の天気予報でも、気象予報士が「気象庁で統計が開始された1962年以来の最高値が記録されました…」といったアナウンスを 毎年毎夏 繰り返しています。
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ちょうど2年前に公開していた このコラム でも、夏が暑い!ということを書き記しました。この時より、この2024年の夏は程度が酷い感じがします。
私は元来、暑いのが大好きで、冬の寒さより、夏の暑さの方が大歓迎!汗をだらだら流しても、きわめて快適に生活できている、ということを、また別のコラムでもお伝えしたりしていました。
が、しかし今年は その私も、かなり参ってしまっています。
汗を大量にかいて、その気化熱で体温を調節することで、どんなに暑い夏でも身体機能を保てている私でしたが、その私の発汗作用が追いつかなくなり、逆に肌の表面が荒れて強いかゆみを覚えるようにもなってしまいました。
その(文字通りの)肌感覚だけでなく、自宅の室温調節や冷蔵庫を稼働させる電力の消費量も、大きく前年を上回っており、その数値変化がきわめて定量的に、夏の暑さのエスカレートぶりを証明することとなってしまっています。
目線をちょっとあげて、視野を広く取ってみると、そうした傾向が「暑さ」だけではないことにも気がつきます。
ゲリラ豪雨とか、線状降水帯などという以前には無かった言葉が頻繁に使われたり、台風の被害の雨の降り方・暴風の程度が以前以上のものになったり、あるいは冬の寒さや雪の降り方などをみても、全般に 悪天候のラディカル化現象 が起こっているように感じられます。
この原稿を書いている今、まさに、テレビから「豪雨から身を守るために、周囲の空気が急にひんやりしてきたら、すぐに頑丈な建物の中に避難してください」とアナウンスが聞こえてきました。
かつて(10年程前)には、雨のシーズンに そんなことを言われたことはなかったはずです。
気になって調べましたら、「ゲリラ豪雨」という言葉がマスコミで頻繁に使われるようになったのが2008年(この年に新語・流行語大賞のトップ10に選出)。
「線状降水帯」の呼称は、2014年から表舞台に登場したとのことです(2017年に新語・流行語大賞へノミネート)。
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さらに言えば、そうした傾向は日本だけでなく、この地球全体、全世界的に進行していることでもあることも、広く報じられています。
ちょっと思い出すだけでも……
南アフリカが極端な豪雨に襲われた。
イタリア・スペイン・フランスなどが猛暑に見舞われて数万人が亡くなった。
ドイツで「数百年に一度」という集中豪雨で洪水が発生した。
オーストラリアで「史上最悪」とされる森林火災で、山が数ヶ月に渡って燃え続けた。
カリフォルニアでも大規模な山火事で広範囲にわたって避難令が発令された。
インドで最高気温50度以上という、観測史上例のなかった猛暑が記録されたり。
ブラジルでも観測史上最悪の大干ばつで、アマゾン川の川底から2000年前の彫刻が発見された
……と、枚挙にいとまがありません。
地球そのものが、悪天候ラディカル化へ向かっているようです。
そしてそれは「地球環境全体の温暖化によるものだ」と解説され、昨年に国連のグテーレス事務総長が「もはや温暖化でなく、地球沸騰化の時代が到来している」と発言したのも記憶に新しいところですね。

もう、いろいろな意味で、地球がダメダメになっているような気がします
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地球の温暖化、もしくは沸騰化は、もちろん、人類の経済活動によって引き起こされているものです。
ドナルド・トランプさんは、その因果関係を否定する立場をとっているようですが、もはや「温暖化は人間のせい」という文脈に異論はあり得ないと考えていいですよ、ね?
人間が引き起こしたことは、人間が回避策を講じなければならないことは明白だとは思います。
ですが、私は、そこへさらにひとつ意味合いを付け加えて、なにか、この地球に住む人類全体について、生命体としての強さを試されているような気さえします。
「この状況に打ち克つことができないようならば、もうこの星に住む資格はないものとする」
どこかの誰か、人間よりも大きく、上位にある “存在” から、そんな風に課題(試練?)を与えられている、というような気持ちです。
今年パリで行われたオリンピックやパラリンピックに出場するアスリート達が、誰にいわれるまでもなく金メダルという目標を目指したり、
大谷翔平選手が、野球界において前人未踏の記録を塗り替えることにチャレンジをしたりするのと同様に、
人類は、ここで与えられている課題(試練)に取り組んで結果を出していかなくちゃいけない。
そんな漠然とした気持ちを抱いてしまった、この夏です。
(でも来年の夏はまた、今年よりもさらに暑い夏になるんだろうな…という危惧も覚えます)
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それにしても、気になるのは「周囲の空気が急にひんやりしてきたら、すぐに頑丈な建物の中に避難してください」という 言われ方。
リモート仕事で自分の家にいる時は、「自分の家は頑丈だよな」と信じたい。
「あなたの家は頑丈じゃないから、大急ぎで避難してください」などと言われるとしたら、それは かなり情けなくなるだろうと思います。